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2019年08月02日

「野球とタバコ」の断ち切れない悩ましい関係 変革が必要だが旧態依然としたままだ|東洋経済 ON LINE

昭和に大人になった世代では珍しいと思うが、筆者は1度もタバコを吸ったことがない。固い信念があったわけではなく、いつの間にかそうなったのだ。しかし、昭和の日本では喫煙は当たり前の習慣だった。

大学生になれば、みんながタバコを吸った。筆者は京都の立命館大学に通った。

関西六大学野球(当時)の伝統の一戦、立同戦(同志社大学に言わせれば同立戦)では、試合途中に応援リーダーから「煙幕いくぞー!」と号令がかかると応援席の学生は、みんな胸いっぱいにタバコを吸い込み「いけー」の号令で一斉に煙を吐き出したものだ。

西京極球場(現わかさスタジアム京都)の客席は、春霞のような煙に包まれた。味方が煙たいだけで、相手にはなんのダメージも与えないが「煙幕攻撃」は、大学野球ならではの応援だった。全面禁煙の今の球場では考えられない。


タバコを吸うのが当たり前だった昭和時代

昭和の時代、世の中には「禁煙スペース」はあったが「喫煙スペース」はなかった。「禁煙」と書かれていない場所では、どこでもタバコOKだったのだ。

筆者は広告会社に入ったが、打ち合わせはもうもうたる煙の中でするのが常だった。副流煙もへったくれもなかった。筆者のようにタバコを吸わない社員も、ヘビースモーカーに付き合って薫製のようになりながら打ち合わせをした。帰宅すると親が「タバコ臭っ!」といったものだ。不思議なことに、そのころはタバコの煙を浴びても、苦しいとも不快とも思わなかった。そんなものだと思っていた。



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