スモークフリーコラム

スモークフリーコラム

禁煙の超後進国ニッポン

笹川陽平

2009年6月、アメリカで、「新たばこ規制法案」が成立しました。

EUに比べて規制が甘かったアメリカでしたが、この法律によって、風味の添加禁止、若者の喫煙抑制を目的とした警告文の記載が義務づけられました。

広告に対する規制も厳しくなりました。未成年者が読む出版物へのタバコ広告は厳しく制限されるほか、健康に与える影響を和らげようとする「マイルド」とか「ライト」といった言葉も使用を禁止され、学校から1000フィート(約305メートル)以内のタバコの屋外広告の設置も禁止されることになりました。

世界に冠たる「禁煙超後進国ニッポン」はというと、2004年に「たばこの規制に関する世界保健機構枠組条約」に署名しました。

また、「たばこ事業法施行規則」第36条を設けて、2005年7月以降に発売されたタバコのパッケージに注意書きをすることを法的に義務づけています。

タバコのパッケージには、肺がん、心筋梗塞、脳卒中、肺気腫、妊婦の喫煙、受動喫煙、ニコチンへの依存、未成年者への喫煙の8つについて、以下の文言のA群と群のうちの文言から各1つを選んで表と裏にそれぞれ記入し、年間を通じてその文言を変えて使うことになっています。

A群・・・肺がん、心筋梗塞、脳卒中、肺気腫
①喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の1つとなります。
疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。
②喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。
疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。
③喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険を高めます。
疫学的な推計によると、喫煙者は脳卒中により死亡する危険性が非喫煙者と比べて約1.7倍高くなります。

B群・・・妊婦の喫煙、受動喫煙、ニコチンへの依存、未成年者への喫煙
①妊婦の喫煙は、胎児の発育障害や早座の原因の一つとなります。
疫学的な推計によると、タバコを吸う妊婦は、吸わない妊婦に比べ、低出生体重の危険性が約2倍、早産の危険性が約3倍高くなります。
②タバコの煙は、あなたの周りの人、特に乳幼児、子ども、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。
喫煙の際には、周りの人の迷惑にならないよう注意しましょう。
③人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が生じます。
④未成年者喫煙は、健康に対する悪影響やタバコへの依存をより強めます。
周りの人から勧められても決して吸ってはいけません。

関連リンク

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