スモークフリーコラム

スモークフリーコラム

タバコは実働時間を減らし、給料を下げる

笹川陽平

タバコは今後、就職の条件としてもマイナスになりそうな傾向が出てきました。2009年12月12日付の「読売新聞」朝刊には、「喫煙者は採用しません」という見出しの記事が載り、新入社員に社内外でタバコを吸わないという誓約書を書かせている「星野リゾート」という会社が紹介されていました。

この会社の採用方針によれば、タバコを吸う学生は採用しない、つまり前回のコラムのデータのように「モテない」だけでなく、仕事にも「就けない」というわけです。

厚生労働省が2007年に行った調査では、職場全体を禁煙にしている会社は24.4%で、5年前の調査時に比べると10.2ポイント増になっています。数そのものはまだそう多くはありませんが、確実に増加傾向にあります。

私の勤務先でも、オフィスでの喫煙は禁じております。
タバコが吸いたい人は、外に設けた特定の喫煙場所にでのみ吸うようにしているのです。
先日、喫煙者がそこを利用する回数を広報担当者が調査したところ、1日平均6回利用していたそうです。


タバコを吸う人は「1日にたった6本じゃないか。堅いこと言うなよ」と反論するかもしれませんが、それを就労時間に換算すると馬鹿にならないのです。
そのつど、エレベーターに乗って喫煙場所へ行き、3分くらいかけてタバコを吸い、またエレベーターに乗って戻ってくるまでに10分はかかります。そういうことを1日6回繰り返すと、合計1時間になるのです。
これは昼休み時間に相当します。タバコを吸わない人から見ると、「喫煙者だけ、昼休みが2回ある」ということになり、不平等な印象はぬぐえません。

経営者から見ても、1日1時間というのは気分転換にしては長すぎますから、「そんなに遊んでいるなら、給料、減らすぞ」と言い出す経営者が出てくるかもしれません。
 あるいは、「いっそのこと、喫煙者は喫煙場所へノートパソコンを持ち出して、そこで仕事をしてもらう」と言うことにもなりかねません。

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