スモークフリーコラム

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「かながわ卒煙塾」でニコチンから解放

一般社団法人スモークフリージャパン 松沢しげふみ

喫煙者の中には、「がんになってもいい」とか「おれだけはがんにならない」とか言ってタバコを吸い続ける人もいますが、実際にがんになるとタバコをやめています。

本当は、医者から、「タバコをやめないとがんになりますよ」と強く言われればみんながタバコをやめるのでしょうが、以前は医者の中にもタバコを吸う人が多く、患者に対して強く言うことができなかったのです。

しかし、今ではタバコは肺がんのみならず全身のあらゆるところのがんや、脳卒中、循環器系の病気など、さまざまな病気の原因になっていることが明らかになっています。そして医療の現場でも積極的に禁煙治療が行なわれるようになりました。

禁煙治療は、読んで字のごとく、禁煙をするための治療です。主な治療法は、ガムタイプやパッチタイプの薬で、口の粘膜や皮膚からニコチンを補って、禁煙によるイライラなどの禁断症状を和らげ、徐々に量を減らしてニコチン依存を解消しようというものです。最近では、ニコチン依存に関係している脳の部分に働きかける飲み薬も開発されました。

 実はこの禁煙治療には2006年から、一定の条件を満たせば健康保険が適用できるようになりました。つまり、喫煙は趣味や嗜好の問題ではなく、麻薬と一緒の常習性の問題とみなされるようになったのです。

つまり、ニコチン依存症という立派な病気であり、治療してあげなければいけない
。そして、病気である以上、医療保険でやってあげようということになったのです。
タバコを吸っている人は、そういう認識を持ってできるだけタバコを卒業する努力をしてほしいと思います。

神奈川県では、2010年4月の受動喫煙防止条例の施行にタイミングを合わせて、さまざまな団体とも協力しながら総合的なタバコ対策を進めています。

そして、この一環として「かながわ卒煙塾」をスタートしました。禁煙を希望する喫煙者や禁煙してほしい家族がいる方に対して、講習会をはじめとした総合的なサポート体制を提供し、見事禁煙に成功した人に卒煙証を授与しようというものです。インターネットを通じても受講申し込みができますので、ぜひとも多くの皆さんのご参加をお待ちしています(「かながわのたばこ」で検索)。
そして、この本の原稿締め切り直前に、「かながわ卒煙塾」の塾長が決まりました。なんと俳優の舘ひろしさんが塾長に就任してくれたのです。舘さんは最もタバコが似合うスター俳優でしたが、見事卒煙に成功し、さらに最も健康的でカッコイイ俳優に変身しました。これからは塾長として、自らの経験を多くの卒園希望者やその家族に伝え励ましたいと大役を買って出てくれたのです。

本当に有難いことです。喫煙者の皆さん、舘塾長とともに、卒煙に挑戦してみませんか。

神奈川だけでなく多くの自治体で、禁煙サポートに向けたさまざまな取り組みが実施されています。こうした行政の支援も利用しながら、多くの皆さんが卒煙にチャレンジし、健康生活への第一歩を踏み出していただきたいと思います。

関連リンク

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