スモークフリーコラム

スモークフリーコラム

タバコはもはや時代遅れ

一般社団法人スモークフリージャパン 松沢しげふみ

 タバコについては、最近、いろいろと話題になっています。皆さんも、「全国で初めて神奈川県で受動喫煙を防止する条例ができたね」、「厚生労働省からも通知が出たようだ」、「タバコの値段がまた上がるな」、「そういえばタバコを吸えない飲食店が増えてきたな」など、さまざまな感想をお待ちのことでしょう。
 そんなタイミングでこのウィブ・サイトをつくることになりました。このサイトでは、未近な話題として、タバコを吸うとどれだけ損をするか、タバコを吸わないとどれだけ得をするかということについて、個人の損得や社会の損得の問題として、「タバコ1箱1000円」を投げかけている日本財団の笹川陽平会長と一緒に考えていきます。
 かつて、「タバコはカッコイイ」という時代がありました。人気の映画やドラマでは、息もつけないような緊迫したシーンのあとで、主人公がタバコで一息つくような情景描写が数多く見られました。タバコは大人の証といわんばかりに、いつか大人になってタバコを吸う、その情景を重ね合わせていた子どもも多かったのではないでしょうか。
 私の子どものころは、スポーツといえば野球とプロレスぐらいでしたが、最近ではさまざまなスポーツが映像で流され、スポーツ選手に注目が集まるようになりました。
 神奈川県では、2009年3月に「受動喫煙防止条例」を制定し、2010年4月から施行しました。条例の周知活動「スモークフリーキャンペーン」には、神奈川ゆかりのあるスポーツ選手、Jリーグ横浜F・マリノスで活躍中のサッカー日本代表のキャプテン中澤佑二選手と、元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんにも参加いただいています。
 日本代表として、数々の国を訪れている中澤選手は、こう話してくれました。
「僕らサッカー選手は、90分間、縦105m横68mのピッチを駆け回らなければならないんですよ。タバコを吸うなんて考えられないですね。他人の吸うタバコの煙にも気をつけています。試合でいろんな国に行きますけど、
欧米に比べて日本も含めたアジアの国はまだまだ遅れていますね。ぜひこの『吸わない人には吸わせない』というムーブメントを広げてほしいですね」
 また、テニスのダブルスで、四大大会などで4回優勝し、世界ランク1位にのぼりつめたトッププレーヤーの杉山さんも、次のような感想を語ってくれました。
「私の現役時代は1年の大半が海外でのツアー生活だったのですが、海外では、空港、ホテル、タクシー、レストランなどは禁煙があたりまえですね。イギリスのパブ、フランスのカフェなど、タバコと縁が深いと思われるような場所も禁煙や完全分煙になっていました。それに慣れた目で見ると、日本での喫煙事情はまだまだ遅れていると感じています。私が生まれ育った神奈川から、日本に『スモークフリー社会』を広める動きが始まったことは大変嬉しく思います」
 プロスポーツの世界では、トップランクの選手がタバコとは無縁であるというのは常識なのです。健康的でハツラツとしたお二人の姿を見れば、スポーツ選手でなくてもタバコを吸おうという気にはならなくなります。
 さらに神奈川県では、2010年3月に、都道府県では初めて海水浴場を原則禁煙とする条例改正をしました。夏の輝く太陽のエネルギーを全身に受け止める健康的な海水浴には、吸殻やタバコの煙は似合いません。安全できれい、快適なビーチにすることで、神奈川の美しい海水浴場のイメージアップも図れると思っています。
 厚生労働省の平成20年度国民健康・栄養調査では、日本成人の喫煙率は21.8%であり、すでに8割の人はタバコを吸いません。タバコはすでに時代遅れで、何より健康に様々な悪影響を及ぼします。そして、あなたの身近な人の健康を損なうことすらあるのです。

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